
朧「太田が悪い!」

光輝「いきなり他の版元さん批判はやめてくださいっ!」

結衣「あはは。でも、お約束だからいいんじゃない? 太田が悪いっ!」

光輝「明石さんまで!?」

朧「結衣はともかく、私と山口さんには言う権利があると思うの。なんたって…2人だけ顔イラストがないんですもの!」

山口「僕は、ラフの段階ではあったんですけどね…いつのまにか、なかったことにされたというか」

若菜「私は、別に気にしませんよ。山口さんがブヒブヒとラノベのかわいい女の子に身悶えているところをイラストにしても、『誰得!?』って感じですから。せめて本編でも、竹宮ゆゆこさんの『ゴールデンタイム』に出てくる『二次元くん』くらいの立ち位置になってから、発言していただきたいものです…」

山口「なんか僕、また藤原さんにすっごく虐げられているんですけど!?」

朧「ドMで総受けの山口さんなんだから、別にいいじゃない。私なんて、編集さんと作者が和遥キナさんにラフを発注するときに、存在すら忘れられていたのよ…大橋っ! 貴様には本物の死というものを見せてやるっ!!」

光輝「あの、いい加減どういう趣旨の記事なのか説明しないと、読んで下さっている方が完全に放置されてるんですが…」

朝野「柏木…真面目かっ!?」

光輝「先生がメインのコーナーなんですから、ちゃんと仕切ってくださいよ!」

朝野「え~っ…だって、メンドクサイし。じゃあ、結衣ちゃん。よろしく~」

結衣「まったく…またですかぁ。もう、しょうがないな。えっと…このコーナーは、上杉朧ちゃんと朝野礼子先生のお二人が、『みのりん』こと山口実さんと柏木光輝くんのBL的な脚本を作って、二人に朗読してもらうという超人気コーナーです」

山口「ウソつかないでくださいっ!」

光輝「…それが人気になる世の中っていったい」

朧「じゃあ、とりあえずこれを!(ふんす!)」

山口「ホントにやるんですか!?」

若菜「え…えっちなのはいけないと思いますっ!(>_<)」

朧「うふふ…これをやれば、きっと発行部数が伸びると思うの。特定の層に」

山口「仕方ないですね…」

光輝「って、山口さん!? 違いますよ! このコーナーは4月12日発売、大橋崇行・著、和遥キナ・イラスト『ライトノベルは好きですか? -ようこそ! ラノベ研究会』(雷鳥社)全4章の、各章末についているコーナーのブログ出張版です。これは、ライトノベルを研究する僕たちを描いた小説で、出版される本では、各章で出てきたライトノベルについて『研究』や『評論』をするときに問題になるテーマについて、分かりやすく解説しています」

朝野「うわっ、柏木…真面目か!?」

光輝「もういい加減、収集がつかなくなりますから」

若菜「つまり、類書のないぶっとんだネタ一発ラノベの企画を無理矢理通すために、大人の事情で作られたコーナー…ということですね?」

結衣「若菜ちゃん…それ、ぶっちゃけすぎ」

朝野「…というわけで、出張版第一回のテーマは、東浩紀をぶっとばせ! です」

光輝「そんなのダメに決まってるでしょう! どんだけ敵を作れば気が済むんですか!?」

朧「ただでさえ、著作権法ギリギリの本なんだからいいじゃない。うふふ」

若菜「でも、東さんはもうサブカル批評にはまったく興味ないらしいので、正直…」

光輝「藤原さん!? そのネタはちょっと…」

朧「それに、本編でも触れているテーマについてここでやるなんて、自殺行為にもほどがあるわね。まあ、作者が取り返しのつかないドMの変態だから、仕方ないのだけれど」

結衣「と、とりあえず。次回からはもうちょっと真面目にやるので、どうぞおつきあい下さいねっ!」

光輝「あの…第一回にして、いきなり中身がなにもないんですが…」

結衣「じゃあ、せめて自己紹介ってことで。あたしは、明石結衣。聖城大学文学部日本文化学科4年生です。泉鏡花を勉強してて、ラノベは…それなりに読んでるかな」

朧「私は、法学部国際法学科2年の上杉朧よ。よろしく。そしてこちらが、メインヒロインの藤原若菜ちゃん」

若菜「ひ…ヒロインですか!? そんなっ、私なんて…恥ずかしいです」

朝野「(自覚なかったのか…)ま、私が、ライトノベル研究会の主宰者で、大学教員の朝野礼子ね。あとは、その他男子二人ってことで」

山口「なんか扱い酷すぎません!?」

光輝「…まあ、そんな感じの小説ですから(泣)」
[4回]
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